月光ノ仮面とヒミズ kagerowo
■1.20.fri.曇.
 「月光ノ仮面」板尾創路監督作 観る。前から観るのを楽しみにしてた。前回の「…脱獄王」が楽しめたからだ。
梅田で見たが、好きな見やすい席を選べスクリーンの大きさも迫力ありじっくり集中して見れる環境が整っておりなかなかよい劇場だ。
予告映像で出てきたピナ・バウシュの3D映画が今度は楽しみ。
映画は落語の「粗忽長屋」がモチーフで、満月の池にベートーヴェンの「月光」が流れる場面が反復される。男が戦争から帰ってくる話なので、我々の「Ato-Saki」と重なる要素がそれとなく感じられむずむずした。
石原さとみの太ももにハッとせられたのと前田吟と六角精児とちらっと出る津田寛治さんがええ感じだった。ゆかわたかし君も出ていたのも吃驚。
不思議な衝撃を与えられる映画。時間経ったらもう一度見たい。

■1.21.sat.曇.
 「ヒミズ」園子温監督作 観る。
これも楽しみと胸騒ぎが入り雑じる心境で待ちに待ってた映画。
昨日と同じ劇場だが昨日と同じ部屋の同じ座席に偶然なる。
映画は、少年と少女がもたらす、ざっくり言うと戦いの映画。わてもがんばるで〜って思わせる映画。
ただ俺自身が最近の園さんの「愛のむきだし」「冷たい熱帯魚 」に強い衝撃を受け、前回の「恋の罪」も今回の「ヒミズ」も衝撃に打たれ強くなってる感覚がある。まるっきり違う感じをまた見てみたいとも思っている。
けど最近の園映画お馴染みの役者さんの中でも渡辺哲さんが違う印象でよかった。
ちらっと出る手塚とおるさんが怖くてよかったし吹越さんやでんでんもやっぱりいい感じ。
あと園さんの映画に出るのは初めてなのかな?ちょっと不確かだが、村上淳君や窪塚君がのびのびと悪いええ感じで出てる。
園さんの映画は、役者さんの持ってるこれまでのイメージとひと味違うものを引っぱり出すエネルギーが感じられるのも醍醐味のひとつである。
120121_1539~01.jpg

続きを読む >>
| 日々の糧 | 10:15 | comments(0) | trackbacks(0) | 管理者ページ |
晴れの日雨の日 kagerowo
■1.18.wed.晴.
 扉開いて歩きだしたら、「おい」と、声がしたような。
振り返って見上げたら、俺をぎらりと睨んで照らす太陽。

おお、ひっさしぶりやん、その輝く姿はブラリ帰ってきた風来坊の兄貴のよう。
兄貴は海のような紺碧色に波打ち際の砂浜模様の雲をあしらった大きな空をジャケットに羽織り俺の頭上にデンと浮かんでる。
「おい、ぼやぼやしてねぇで出かけようぜ」と、また声がしたような。
 兄貴の照らす方へ進んでたどり着いたのは山あいの温泉。
「おぅここだここだ。ゆっくりと疲れとってこいよ」と、背中をポンと押すような声がしたような。
120118_1452~01.jpg
やわらかい湯に身体を沈める。露天の風呂では木々の隙間から逆光の兄貴がチラチラ顔を覗かせる。
「おぅ、湯加減どうだ?」と、また声がしたような。
お湯の中にもこ〜りゃ花が咲くよ♪湯上がりにマッサージチェアーで肩から腰までごりごりする。

すっかり温もり身体の筋も伸びきってさっぱりとして表へ出たら、360℃ぐるりと空に囲まれた山の間から、その表情を赤く染まった夕陽に変えて見守る兄貴。
「どうだい、よかったか?じゃ、またな」と、声がしたような。
 キツネにつままれたような心地で近所のコンビニエンスストアの入り口に立っていた。

飛行機雲を電線と平行に描く兄貴のいない空を眺めて大きく伸びをした。

続きを読む >>
| 日々の糧 | 09:56 | comments(0) | trackbacks(0) | 管理者ページ |
然もあらばあれ kagerowo
■1.16.mon.曇り.
 曇りガラス冷え込む空気。薄ぼんやりと空虚なる繭が身体をくるむ背を曲げる。
バシャッと湯浴みせど払拭せぬ。
外気に触れて前へ歩めど停滞しているルームランナーの心地なる歩行。実らないリズム。
然もあらばあれ!
そんな夜はベートーヴェン「運命」のレコードかけてダ、ダ、ダ、ダン!と扉を叩く。開きにくければ抉じ開ける。
そして呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーンと夜の果てまで旅に出る。

■1.17.tue.晴.
 毎年この日は不思議と早朝から目が覚める。
あれから17年。あの日の経験は3年前に思い出し当ブログにも記録している。
(参考までに…「あの日」2009.1.17. http://note.lowotarvoga.net/?eid=1046280)
 昨年も大きな地震があった。あらためて犠牲になった多くの方のご冥福を祈ります。

 駅前に停泊させてた白馬がさらわれていた。つまり自転車の撤去にあった。とぼとぼ徒歩。家に帰ると手洗い・うがい・ビタミンC。公演からの習慣で風邪予防を一応は実行している。

 いそいそ出かけ住宅会社の新年会での祝い餅つき。
何故だが今日は緊張せずに250人を前に喋り、にぎやかに餅をつく。
舞台で汗を流すのはやはり清々しい。
120117_1632~04.jpg




| 日々の糧 | 12:15 | comments(0) | trackbacks(0) | 管理者ページ |
小さな川の暗い底 kagerowo
■1.13.fri.晴のち曇.

 真っ白い朝。
部屋でちゃぶ台の前に座ってるとサクラと蓮が膝の上にじっとおり簡単なことでは動かれへん。

 あっけらかんと晴れた空。
食材買いものに出ると嵐山辺りまでサイクリング行きたい気がする。

サクラは日向ぼっこ風に佇み俺が出入りする動向を伺う。
 夕焼けがちっちゃく視界に入り、もっと見晴らしのいいとこはないかと白馬で進んでるうちずいぶん遠くへ来てしまう。


■1.14.sat.曇.
 餅つきの稽古。風邪やインフルエンザが流行っているようで欠席多い。
練習する公園では栴檀の木が空に手を伸ばし地面には団栗がころころ転がる。
かじかむ手防止の軍手を忘れてしまった。いつもみんなで弁当を食べる。キャッチボールをする。小さな子供らが呆気にとられた顔で不思議な俺ら大人たちを見てる。新人男子二人も腰が入ってきて精悍になりつつある。

 初檸檬。カップルが連続してテーブル席に座る。いつも変わらず元気な常連客らが顔をのぞかす。韓国の方からのレコードのリクエストに応えたり。アバンギルド帰りに甲田君らが杉原君を連れて来てくれたり賑わう。
続きを読む >>
| 日々の糧 | 17:29 | comments(0) | trackbacks(0) | 管理者ページ |
帰り道は月の道 kagerowo
■1.11.wed.曇時々雨.
 ただいま。家に帰ると猫が鳴く。熱い湯船に浸かる。身体をほぐすように包む熱い湯。脛に擦り傷有ること滲みて分かる。
 あったかい豚汁と納豆ご飯を皆で食べてトラックの積み荷を下ろす。
空を見るとねずみ色の雲が覆ってきてる。これまで一週間晴れが続いたのは奇跡的だ。終わってから測ったように雨の予報。
トラックには荷物がまだある。機材の返却など方々へ走るのでシートをしっかりする。
 大阪方面へ高速を走る。昨日から助手席ではぼくの生み出した場を決して和ませないゆるキャラ(=鬱陶しいキャラ)の「光くん」が時折顔をのぞかせている。
光くんが「雨ゼッタイ止め」と晴れを祈りつつ車内に流れるマーラー5番に合わせ無いタクトを夢中になって振る。すると偶然にも晴れ間が見えたが、光くんが興奮してうるさくしたのが運転の遮りとなり高速の降り口を過ぎてしまう。とんだ粗相に光くんは「ふむふむ」と言い残し封印される。
 再び引き返しさっきの高速降り口を今度こそはとしっかり降りて、まず舞台監督の塚本さんとこの機材を返す。
次に甲田くんとこの機材を返す。こっから先が時間との戦いだった。
高速走る。直ちゃんとこに荷物下ろす。もうトラック返却時間が迫ってるので真っ暗の山道を一輪車に荷物載せ走る。
高速走る。アートコンプレックス1928に機材返す。最後に返却予定時刻を30分オーバーしたがトラック返却にレンタカー屋着く。返却作業一件落着。
レンタカー屋の玄関先でナンナンぺいぺいそっくりのワンコが我々の疲れを労ってくれるようにしっぽ振ってのんびりやってきてくれたのを撫でた。
 荷物はなくなった。昨夜運のついたサンダル靴もくたびれて留めるとこ外れピンクのガムテープ貼って歩いた帰り道。
月まんまるできれいだな。寒いと思たら雪降りだした。
お腹ぺこぺこだ。でも気持ちがいっぱいだ。

帰ってきた。お好み焼きだ。ビールだチューハイだ。走ってきた。東京から京都をココロのトンネルがつながったような心境だ。イェイイェイイェイって心境だ。


続きを読む >>
| 日々の糧 | 12:12 | comments(0) | trackbacks(0) | 管理者ページ |
帰途 kagerowo
■1.10.tue.晴れ

 目覚めwith二日酔。鈍重き頭きっと昨夜の熱燗や。ひとまずラー麺を胃に流し入れ劇場までとぼとぼ。

 バラシ作業は11時から総出でかかると2時間位で終わる。
トラックへ積み荷。仕上げにロープ縛りしてると「ロープ〜のプーロ〜」と囃し立てられ写真撮られ、はりきるうちに汗かいたのか二日酔ほぼ治まる。
最終集合し解散となり、ひとりふたりと劇場を後にするのを見送るのがちょっぴり切ない。情ってやつは目と目を見つめ握手すると咄嗟に溢れてにじみ出る仕組みなのか。共に過ごした時間の重なり強い感謝を再び思う。

 トラックに乗り込み一路京都へ、とはいかず照明機材の返却にまず走る。車中からちょっとした東京見物。都電…早稲田…神田…神保町…スカイツリー… 隅田川…。
スカイツリーを見たときスジョンと共に「お〜」と感嘆の声上がるがスジョンはすぐさま「けどもっとデッカイか思ってた」と。一応電波塔として世界一の高さを誇るがスジョン君から見りゃちっちゃく映るのかい。まぁ遠景の展望だしそうも思える。
照明機材を返却し照明の高円さんと別れ次に便乗する荷物の積み荷に向かう。
 日が西に傾き出し空がきれい。東京の道路。東京の車。東京のひと。暮れなずむ静かなリズムに終わった感が輪をかける。いつも見守ってくれた東京の空よ有り難う。
120110_1548~01.jpg
続きを読む >>
| 日々の糧 | 13:32 | comments(0) | trackbacks(0) | 管理者ページ |
 1/78 >>