白木蓮と蓮ちゃん

  • 2015.04.07 Tuesday
  • 11:40
3月6日未明のこと。いつものように炬燵でうとうとしてた気怠さに目覚め、ぼんやりとベッドの方へと視線をうつすと、そこだけが夢の中のように蓮ちゃんが座っていた。
声をかけたら、こっちを見る。動いている。夢ではない。ほんとうに蓮ちゃんが帰って来た。
帰らなくなってから3週間は経っていた。ちょっと小さくなったなぁ。
餌を与えたら、しっかり食べた。
その日は満月だった。3年前にも蓮ちゃんは10日間ほど居なくなり、隣の工場の屋根の上で鳴いてるのを見つけた夜も満月だった。
月明かりが帰りたくさせるのか。または月明かりが帰る場所を照らし出すスポットライトとなるのか。

蓮ちゃんが無事帰ってきて一週間ほどはよっぽど疲れていたのだろう。よく眠っていた。
しばらくサクラは外の違う匂いをさせた蓮ちゃんをよそ者扱いして避けていた。そんなサクラの首輪がボロボロだったのもあり、サクラの首輪をノミ取り首輪に変えてやった。変えたら首輪から強烈に人工的なハーブの香りが発せられ、二匹の匂いと匂いが混じり合って、互いに気にならなくなったのか、また、いつものように仲良くなった。
時おり、今回の旅の道連れとおぼしきトラ猫がミャアミャア誘いに来たが、蓮ちゃんはさほど気にする様子はなかった。


駅前の通りがマグノリア通りになった。マグノリア、白木蓮が今年も開いた。
蓮ちゃんの蓮は、はすの花に由来する蓮であったが、3年前の家出の頃も白木蓮が咲く前に帰って来たし、今回も白木蓮が咲く前に帰って来れた。
蓮ちゃんの蓮は白木蓮に縁があるように思えてきた。


ある日そういえば蓮ちゃんが布団に来ずにやたらと台所の棚の上や椅子の上で寝てるなぁと気になって、蓮ちゃんを見ると、おびえた顔して右耳を隠すようにしている。見ると、耳朶に血が滲んでいる。離れて治そうとしているのだろう。
いつものカリカリの餌以外に、猫缶や切り身などを小まめに加えて与える。
またサクラは蓮ちゃんの耳が血の匂いをするのを嫌い、くんくんしてはフガァーと怒っている。きっとそんなサクラから離れようと黙っているのだ。蓮ちゃんは。

一週間ほど経つと、耳朶の匂いもしなくなったのか、サクラが時々耳を舐めてやっている。でも、やっぱり痛いのか、蓮ちゃんは逃げていく。
そんな蓮ちゃん。耳を怪我してから、えらくひょこひょこ歩くなぁ、何かレーダーが壊れてバランスとれないのかなぁ、と心配してたが、原因がわかった。
右前足を怪我してるから、バランスがとれないのだ。

あったかくなって、また寒くなった。
台所でさみしくさせておくわけにはいかないので、部屋でストーブを点け、その前に蓮ちゃんを誘導し寝させる。肩や背中を揉んでやったり、身体をさすってやると楽になるらしい。
ぼくもこの頃、膝の靭帯が具合悪く整骨院に行ってるので気持ちがよくわかるのだ。





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