俺のフェリー

  • 2017.04.19 Wednesday
  • 04:38

真夜中、シンガッキが始まっていた。

シンガッキ、シンガッキ、新しい楽器が鳴るようだ。

シンガッキのメロディだ。


図書館へ行って読書感想文の為の本を探すのだ。

手取り早く書くには、一度読んだ本にした方がいいかな、と思って、何がいいかなと本棚を見て回る。

見たことある映画の原作でもいいかなあと思いたち、映画の棚に行くと、なぜか本棚の本がすかすかしている。

レ・ミゼラブル。あ、これにしよっと借りて、すぐに原稿用紙に向かう。本は手にしたものの読まずに思いつくままに一気に書く。

書きあがったのが夜明け前だった。


外に出て歩く。ドブ川がそばを流れてる。手に広げた原稿用紙が黒い紙になり、文字が白になっていた。

そのまま学校に入り、教室を探す。


その前に玄関先にアルバイト情報の紙が吊ってあるのを見る。以前見て募集に応募した経過を見てみようとしたが、自分の名前はない。大橋さん?同じアルバイトを希望する女子の名前がひとつあるだけで自分の名前はない。 ちょっとさみしい気持ちがする。


教室へ入る。

隣の子は男子だが、名前は知らない。名刺をくれる。

○○のぼる という漫画家が描いた漫画のキャラクターみたいにその子の似顔絵が描かれてる。へー、こういうのいいなあと思う。なんせシンガッキやし。

ぼくは名刺ないのに、その子は仲良くしてくれる。なぜか机を、ファミレスでくっつけるみたいにくっつけてくる。

感想文の話しになった。「ああ、宿題やったなぁ、ぼく忘れてしもた、というか忘れてた。ははははははー」とその子は言い、書いてきてえらいなぁ、えらいなぁとしきりに言ってる。

次の授業は国語らしい。

まだクラスのみんなは揃っておらず、トイレ行こうかな、でも場所知らんし、誰かについていこうと、廊下に出る。

結局トイレはわからないまま、誰かが休憩してる部屋にある冷水機の取っ手を倒してジャーッと出る水で手を洗っただけで、また教室にもどる。

まだ授業は始まってなく、飴の袋を持ってひとりぼっちで座ってる女子に、飴、いつも何袋持ってきてるん、と声かける。

「三袋やで」と言うので、いまは何袋目?と聞くと、「一袋目や」と、言う。 おれも飴ちゃん、よくなめてる。口の中に二個入れてる時あるよ、と言うと興味を示し、打ち解けてくれたのか、名刺を二枚くれた。

見たらまた、○○のぼる の描いた絵で女の子の似顔絵が描かれてるが、その絵の雰囲気はまいっちんぐマチコ先生にちょっと似ている。

そうそう、口の中の飴がなくなりかけてちいちゃくなったら、そのまま次の飴を入れるねん、とその子に言うと、「えー、変なの」と言われる。



黒板を見ると、

「俺のフェリー…」

とチョークで描かれてる。

次の国語の授業でやるところの見出しだと思う。


俺のフェリー、俺のフェリーは海をゆく!…

と、思いつくままに教壇の前を歩きながら声に出しはじめる。


隣の男子が、「おっ!ええやん」と囃し立てるので、おれは、俺のフェリーの話しを続ける。飴ちゃんの女子も遠くで聞いている。

俺のフェリー、俺のフェリーは霧笛を鳴らす。

ぼーーーー!ぼーーーーー!…



そんな夢を見た。

目覚めたらラジオから歌がかすかに聴こえた。ざわわざわわ…

森山良子さんの歌だった。


次の歌も森山良子さん。ああ森山良子さん特集か。


あーおい海と みーずいろの空が

…ひーとつにむーすばれるー

(恋はみずいろ)



おれは、

俺のフェリーを 思い出す。

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