○空気を食べて生きてるんだ

  • 2008.08.05 Tuesday
  • 11:40


 暑い暑い、とろけだしそうじゃあないか。
 太陽対人間の熾烈な戦いじゃあないか。
 この暑さにバテない強いココロで、身体と仲良く暮らしていけるといいですな、
 紳士淑女諸君!

この日も快晴、8月3日の日曜日のギンギラ銀の昼下がり。
怪紳士Kとギター紳士TはO阪シティB天町B天埠頭soundbar吟遊詩人に集合し、その夜、ライヴを行った。
7月28日のK都K屋町UrBANGUILDで行った趣向とほぼ同じくして、これまでテキストに読んでいた大正モダニズムの詩人・萩原恭次郎氏詩集「死刑宣告」を封印し、ワタクシ怪紳士K書き下ろしの詩を全編に取り込んだ。
タイトルを順に記すと、1、「おやすみレインボウ」 2、「a look」 3、「怪紳士K特急に乗る ボンジュールマイサンシャイン」 4、「ワタシはそれから」 5、「ただ独り!」 6、「さすればキミは」、というような流れを約40分間、汗だくの紳士二人による共演であった。


 飛行機は銀色の翼だ
 入道雲はシュークリームだよ
 日焼けあとがマスクメロンだ
 金網フェンスの網目模様だ 

空気を吸いに近くの公園にやってきた。
現場リハーサル後と開場までのひと休みにギター紳士と、公園のベンチでコーラを飲んだ。
今回、ギター紳士とワタクシの二人三脚のようになればと思っていたが、アイデアを出し合い、さまざまな組み合わさりがあり、すでにそうなりつつあった。
ライヴに向けての打ち合わせ、音合わせはすべてが屋外だったことを思い出した。
或る時は涼しい川辺、或る時は屋根の瓦の上、或る時は駐車場のコンクリートの上などの場所で、蝉の鳴く声、鳥のさえずり、はたまた車の通る音を耳に取り込みながら、汗をかきながら、蚊に刺されながら、風に吹かれながら呟き、音を奏でた。
この数々の時間を繋ぎ足したら、ギター紳士とワタクシの‘ホロ苦い夏休み’のような印象が残る。

soundbar吟遊詩人の付近は潮の風もあり、日陰はとても涼しい。
静かな町並みだが、所どころにある町工場からグラインダーで鉄を切削する音が突出して鳴り響く。
この町並みをゆっくり歩く自分の影が地面に映る。
この町並みの地面にいまの自分とこれまでの自分の像をダブらせて考える。

これまで我々怪紳士Kとアルハベッツは今回を含め5回、soundbar吟遊詩人に出演させてもらった。
毎回が表現することへの自問自答の答えのようなものを得れた気がした。
お客さんの反応、また他の共演者の方の舞台に触れ、ここの舞台を経験するなかで大切なこととそうでないことを気づかされ、大切なことは残し、そうでないことは削いでいく。
そんな積み重ねがあった。
そのことは、「空気を吸って、吐く、そして我々は生きてる」あたりまえなことに改めて気づいたようなことかもしれない。
でも、そのあたりまえなことに誇りをもって、「空気を食べて生きてるんだ」と、胸をはってみるのもいいんじゃないか。


soundbar吟遊詩人は8月5日をもって閉まり無くなるが、また新たな場所で‘吟遊詩人’は始動するとマスターはおっしゃる。
新たな場所への出発がいまの‘吟遊詩人’の姿であるならば、我々にとっても出発の一歩となるべく舞台に立とうとイメージしたのだった。



赤い動脈がギター紳士で青い静脈がワタクシ。
二つの色が脈打ち発光しながら歩き出し警笛鳴らし、
「しゅっぱーつ!」夜のしじまに思いをのせる。
そんなストレートなイメージの舞台になったと思う。

終わってからはお店のカウンターで、ご座敷きの縁台で、マスター夫妻、共演者の方々、お客様、客席にいたかつての舞台仲間と、短い時間だったが、soundbar吟遊詩人最後のひと時を実にゆっくりと心地よく過ごした。

皆様ありがとうございました。



コメント
こちらこそ、本当にありがとうございました。
とても素敵な記憶です。
吟遊詩人の怪紳士Kとアルハベッツの舞台本当に素敵です。
はじめてみた時はホントに心がぎゅうと締め付けられ、同時に心がきゅうとほどかれた気分になりました。
いつも自分が感じるナニカを表現できないで、閉じ込めたまま進む毎日。
舞台はいつも、その閉じ込めたナニカをこじ開けてゴリゴリとほぐしてくれるような・・・。

今更ながら、主人共々K氏とT氏お二人に対して失礼な言動はなかっただろうかと心配し反省しています。

どんな風に言葉にしても、もひとつしっくりこないのですが、本当にありがとうございました。
まだまだ寝苦しい季節ではありますが、お体にお気をつけてくださいませ。
では、また会う日まで失礼いたします。
  • 吟遊詩人の家内です。
  • 2008/09/07 2:46 AM
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